二ヶ月経過

新年があけて,もう2月が終わろうとしているのに今年初投稿の日下です。
研究室学生に任せっぱなしで,更新頻度が下がっています。すみません。

新年早々能登半島地震があり,新年気分の無い年明けとなってしまいました。被害にあわれた方には,心よりお見舞い申し上げます。また,いち早い復興を願っております。
元々私は地震が多い宮城県の出身なので,地震への備えはできているつもりでしたが,1月1日に地震がくることを想定していたかというと,正直なところ想定していませんでした。自然災害を相手にしておきながら,1月1日に災害は起きないだろうと頭のどこかで考えていたように思います。今回の地震で災害は本当にいつ起きてもおかしくないのだなと痛感しました。

ここ長岡も震度6弱と報道されたこともあり,多くの方からご心配の連絡をいただきました。ありがとうございます。発震当時,私は宮城にいたためどのくらい長岡が揺れたのかはわからないのですが,幸いなことに大学内で特段被害は発生しなかったとのことです。研究室に関しても,普段から棚の落下防止ベルトなどをつけていたのが幸を奏したのか,被害はありませんでした。ただ,落下防止ベルトのおかげだけではなく,当時長岡にいた方の談によると,長岡駅や大学のある旧長岡市は震度6弱程は揺れなかったのではとのことでした。(今の長岡市は旧長岡市と多くの市町村が合併してできた市です)。長岡市といっても広いのでそのうち一部が揺れたようです。

さて,そんな散々な年明けですが,1月2月の仕事が待ってくれるわけでもなく,なんとか仕事をこなしています。

1月は毎年出張が多い月です。今年も,学会(SPC大阪)の他,多くの企業を訪問させていただきました。本学では開学以来,「実務訓練」と呼ばれる長期インターンシップ制度があります。
実務訓練は,大学院修士課程に進学する学部4年生が,10月~2月の約5ヶ月間企業で働かせていただくという制度です。他大学や,企業が就職活動目的で実施している短期のインターンとは違い,長期であるため企業の本当の姿を見ることができます。学生はその経験を踏まえて,大学院での授業や研究に臨みます。
学生を派遣した教員は,派遣期間の終わり頃を見計らって企業を訪問し,学生がちゃんと働いているかを視察する必要があります。(実際には視察というより,実習内容の報告を受けるのが主目的です。)1月はこの業務があるため,出張がどうしても多くなりがちです。

2月は前半が引き続き出張ばかり,後半は学内で審査続きと,半々な月でした。
2月前半にはある高専を訪問し,模擬授業と大学紹介をさせていただきました。高専3年生が対象の講義だったので,私の研究の柱であるワイヤレス給電で世界をどう変わるかといった未来の話と,ワイヤレス給電の基本原理について,高専3年生までの学習内容で理解できるよう説明してきました。内容を理解してもらうというよりも,今の勉強が世界に繋がっているんだよというのをわかってもらえればと思っていたので,そのメッセージが伝わっていれば大満足です。正直なところ講義することよりも,私は別なことに動揺していました。伺わせていただいた高専は高専3年生まで制服を着用するルールだそうで,全員が制服を来ているところで講義をすることになりました。当然,普段は私服の学生が相手ですし,私の出身高専も全員私服だったので,違和感100%です。

2月後半は卒業論文や,修士論文,博士論文審査などが多くあるため,学内にいる日が多い月でした。今年も多くの学生が卒業・修了を決めていきました。私の研究室はまだ修士1年生が最高学年なので修了者はいませんでしたが,あと1年後にこの審査に送り出すのかと思うと,私のほうがプレッシャーです。学会発表なども,自分が発表するよりも学生が発表するのを見ている方が緊張するタイプです。

さて,大学の業務について写真が使えないので文字ばかりで説明してしまいました。写真を使えるパートとして最近の日下の趣味(?)をご紹介です。あまりイメージにないと言われるのですが,意外と料理をします。20歳から一人暮らしを始め,一人暮らし歴も16年目に入りますので,最低限の料理はできます。
最近は,出張先で購入した透明な醤油を使って面白いことができないかお試し中です。醤油なのですが,透き通っているという不思議な液体です。どうしても醤油を使ってしまうと,色が醤油色になってしまいがちなので,それを防いだら面白いことができないかと,いろいろ試したうちの料理を2品ご紹介です。

最初は電気圧力鍋で調理した肉じゃがです。どうでしょう?汁が透明で,むしろポトフに近い見た目だと思います。普段だったら醤油を入れ忘れたのではないかと疑うところですが,口に運ぶとしっかり肉じゃがの味がします。研究者的には,醤油が透明か,不透明かで2通り料理を作り比較すべきですが,ただの趣味的な立場からいうと人参の赤がきれいに出ている気がします。ただ,口に運ぶ前は醤油の味を期待していないのに,口に入れた後で醤油の味がするので,脳がちょっと混乱します。(醤油を使った品を食べ慣れていない外国の方であれば違和感なく食べられるかもしれません)

次の品は茄子の揚げ浸しです。こちらは茄子の色が元々暗めなので,見た目はあまり変わらないかもしれません。ただ,よくよく見てみると,出汁の色が茄子色になっているのがわかります。料理としては美味しかったですが,透明醤油を使う必要は無いかなと思ってしまいました。

その他,写真はありませんが刺身の醤油として使うということもやってみました。ただ,刺身に醤油がついているのかいないのか,透明だとわからないという問題がありました。人間は,刺身に色がつくことで醤油が適量ついているかを無意識に判断しているようです。透明醤油をつけると,透明なのでついつい付け過ぎてしまいます。そんなことを思い出しながら記事を書いていたら,漬けマグロを作ってみたら面白いのかなとか思ってしまいました。今度,寺泊に行ってマグロを買ってこようと思います。

さて,長文になってしまったので,そろそろバトンを渡して終わろうと思います。
次は,最近人生始めての国際会議に行ってきたB4 野本くんにお願いすることにしましょう。

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