爽秋の候,皆様いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりでございます,徳力です。
前回の投稿が5月17日ですので,約4か月ぶりの投稿となります。他の学生は2月や3月以来ということで,私が学生の中では初の2回目の投稿となり,一歩出し抜いた形ですね。大変誇らしい。
さて,今回は本研究室の名前順(学生のみ)で3番目の男である吉元君をお祝いした際の出来事について1番目の男が書かせていただきます。
彼の誕生日は8月31日とのことで,実際の誕生日からはずいぶん遅れてしまいましたが,ふと思い立ったので誕生日会を開催いたしました。え?日下先生の誕生日は2月3日だから8月の彼が第1回なのはおかしいって?なんなら,4番目は12月だし2番目は1月だろって?あぁ,やめてください,実験実習1号棟にIGBTを投げつけるのはやめてください!
はい,11月設立の我らが日下研ですが,9月になりようやく誰かの生誕祭を祝うことができました。できることなら,簡単でもいいので今後もこの風習を続けられればいいなと考えております。
今回我々が彼にご用意したものは,シンプルにケーキです。当日急遽決まったこともあり,一緒に買い出しに行ったついでに買ったものです。
ただ,残念なことにろうそくを着け忘れてしまったのです…。私はこの時の失敗を生涯忘れることはないでしょう。
ですが,こんなんでも我々は高専の5年間を乗り越え,大学という新たなステージに上った電気を学ぶ学徒です。ろうそくがない?その程度で立ち止まるほどやわな教育は受けておりません。我々は考えました。過去の授業や経験を経てたどり着いた答えが,図中のケーキに刺さった「赤色LED」なのです。
近年注目されているデザイン思考では,ニーズと呼ばれる顕在意識とインサイトと呼ばれる潜在意識を重要視します。これらは異なるものであり,特にインサイトは人の意識の95%を占めるとさえ言われています。我々は,「ろうそくがない」という問題に対して,彼が本当に欲しているのは蝋を固めて成型した灯火用具ではなく,誕生日会をしている雰囲気が欲しいのだろうというインサイトを見出したというわけです。
そもそも,誕生日にケーキを用意し,これにろうそくを立てるという行為の由来は,古代ギリシャ人が月の女神であるアルテミスの祝福です。月を見たてた丸いケーキにろうそくを立てることで,月の光を表現していたといわれています。
ゆえに,月の女神などではない彼には赤色ED程度で十分だという結論に至ったわけですね。というか,彼がこんなどこで使うかわからない雑学を知っているとも思えません。あぁ,ご安心ください。ちゃんと「鉛フリー」のLEDを使用しているため安全です。抜かりありません。
一つ心残りなのは,彼の要望もあってLEDを発光させてあげられなかったことですね。次こそは電気の学生らしく,Lチカでもして祝福するとしましょう。
長らく駄文をお見せしてしまい,申し訳ございません。最後にここまで読み切った皆様に一言だけ贈り,終わりの言葉とさせていただきます。
これ読んで,何分時間を無駄にしましたか?
徳力